"八ヶ岳中央高原"の自然と暮らしを感じる旅
-原村モデルコース-

八ヶ岳西麓、”八ヶ岳中央高原”に位置する原村では、雄大な自然と人々の暮らしが共存しています。四季折々に姿を変える八ヶ岳の麓に広がる農村風景、林の中に自然と調和した小さな宿や別荘などが点在する景観が美しい場所です。
モデルコースとしてご紹介するのは、自然の中に入り込み、五感でエリアの魅力を感じる行程です。また、原村の魅力を知る人々とふれあい、郷土の暮らしを体感することができる、よりディープな原村を発見できる旅をご紹介します。

見どころ

旅程

一日目 ・八ヶ岳農場
・八ヶ岳 森の小径
・デリ&カフェ「K」
・八ヶ岳自然文化園
二日目 ・原村郷土館
・カナディアンファーム
・八ヶ岳エコーライン
・たてしな自由農園原村店/808Kichen&Table

一日目

午前10時までに八ヶ岳農場に到着することを目指します。JR茅野駅から路線バスで八ヶ岳農場のある八ヶ岳中央農業実践大学校バス停まで向かいます。
バスの所要時間は約30分です。
このモデルコースは、バス停を降りてから徒歩やレンタル自転車で巡るルートを想定しています。スーツケースなどの大きな荷物は、事前に宿泊先に郵送することをおすすめします。
JR茅野駅
バス 約30分(八ヶ岳中央農業実践大学校バス停で下車)
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八ヶ岳農場
八ヶ岳農場は、農業や酪農経営を志す若者達が学ぶ、八ヶ岳中央農場実践大学校の農場です。学生は、酪農、農業から、加工や販売にいたる、実践的なノウハウを学んでいます。
直売所では学生たちが育てた野菜や花の他、低ストレスな環境で育てた畜産加工品などを販売しています。広い敷地の中には八ヶ岳を背景にした芝生広場や、ヤギなどの動物と触れ合えるミニコーナーがあります。
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八ヶ岳 森の小径
八ヶ岳中央農業実践大学校の敷地内から続く「農場の小径(こみち)」と呼ばれる散策路を歩きます。左手に八ヶ岳をみながら進み、農業のための小川「堰(せぎ)」を渡れば、次の目的地、八ヶ岳自然文化園に到着です。(途中のゲートは鹿よけのため通ったら必ず閉めましょう)
原村には他にも、10通りの散策路があります。標高1200メートルから1600メートルに位置する散策路は、避暑や高地トレーニングにも向き、四季折々の美しい景色を見ながら歩けます。「八ヶ岳の小径」という散策路には、正面に八ヶ岳の見える眺めの良いスポットもあります。
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昼食 -デリ&カフェ「K」-
雑木林や芝生が広がる八ヶ岳自然文化園には、周囲の山々を一望しながら、食事やコーヒー、スイーツを楽しめるデリ&カフェ「K」があります。
メニューには主に地域の野菜や食材が使われています。夏は原村のおいしい高原野菜も提供されます。店内の広い窓から景色を眺め、リラックスしましょう。Wi-fiも用意されており、ゆっくりとメールのチェックもできます。
手作りのピザやパスタのランチメニューが充実しています。地元の皆さんにはクラフトビールやスイーツが人気があります。アンテナショップとして地域の特産品も販売しています。
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八ヶ岳自然文化園
標高1,300mにある八ヶ岳の自然とふれあいをテーマに造られた公園です。東京から車で2時間ほどの距離にあり景色も良いため、映画やCMの撮影地としても有名です。園内には、芝エリアや、ドックラン、おもしろ自転車等のアクティビティがあります。ナインボットの電動カートに乗れるスペースもあります。
園内の野草園、湿生花園では、この地域らしい山野草が見られます。春にはミズバショウやカタクリ、夏から秋にはエンビセンノウやトリカブトなど様々な花が咲きます。
館内にはプラネタリウム、世界の蝶やカブトムシの標本を集めた展示室があります。
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宿泊 -ペンション(B&B)ビレッジ-
日本のペンション発祥地のひとつとして、原村は1970年代頃から心豊かなゆとり旅を提案しています。小さく居心地の良い洋風の宿を「ペンション」と呼びます。B&Bスタイルですが夕食も提供されます。
2つのペンション村があり、1つは八ヶ岳自然文化園の近くにあります。自分の好きなペンションを田舎の我が家のように思い、何度も泊まりに来る方が多いです。少ないですが外国語に対応できる宿もあります。

二日目

二日目は、八ヶ岳自然文化園でEバイクをレンタルして郷土や風景を堪能するコースです。車で旅するよりも色々な場所に立ち寄りやすいので、じっくり原村を知る旅ができそうです。
八ヶ岳自然文化園(Eバイクをレンタル)
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原村郷土館
江戸末期~明治初期頃の村内の住宅を移築し、昭和30年代前半の農村生活を再現しています。敷地内には「まてのくら」と呼ばれる蔵があります。昔は米などを貯蔵していました。左官職人が仕上げた壁面や、鏝絵(こてえ)と呼ばれる漆喰の技巧をご覧ください。「まて」は、こちらの言葉で、根気よく丁寧な仕事をするという意味です。
夏の開館時期には建物内部を見られ、裂いた布を緯糸(よこいと)に使った「咲き織り(ぼろ機織)」の体験ができます。
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昼食 -カナディアンファーム-
ー農場から食卓へー。1982年にオープンした当初から、有機農法とサステナブルな生活を目指し、自然のサイクルに合わせた生活を実践しているカナディアンファーム。
「トムソーヤの冒険」を彷彿とさせる、自然素材とリサイクル材を利用したセルフビルドの建物が、訪れる人をわくわくさせます。またレストランで提供される食事は、八ヶ岳の湧水で育った新鮮野菜、自家製のスモークサーモンやハム、石窯パン等。シンプルでありながら、この土地の力強さまでい一緒に味わえるようだと評判です。オーナーの「ハセヤン」に会いに日本や世界各地からゲストが訪れます。
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八ヶ岳エコーラインや田園風景
山々と日本の田畑が織りなす風景を堪能できるエコーラインはドライブにも人気の道です。富士見町方面には八ヶ岳、富士山、南アルプスの3つの山域を眺めることのできるスポットがあります。茅野方面に進めば「諏訪富士」と呼ばれる蓼科山が見渡せます。
夏にはセロリが潅水のシャワーを浴びる様子、9月初頭にはそばの花、秋には黄金に実る稲穂などの景色が見られます。地元の人々が昔の風景をとどめるため、「わらにょう」を作りました。昔は米をとった後の藁を重ねて保存し生活の様々な場面で活用していたのです。
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たてしな自由農園原村店/808Kitchen&Table
エコーライン沿いにある808Kitchen&Tableでは、地元の農産物を生かした旬の美味しい野菜や果物を使ったメニューを提供しています。
近くの牧場産ソフトクリーム、手づくりフレッシュジュースなどもあり、自転車旅の小休止に最適なスポット。
隣にある、たてしな自由農園原村店には、朝、地元の農家の皆さんが新鮮な野菜を運んできます。原村が生産高日本一を誇るセロリをはじめ、さまざまな高原野菜を販売しています。地域の酒やお菓子、季節によって果物やきのこ、ハーブなどもあります。樽出しの味噌や大きな棒状の寒天など、ちょっと珍しい商品も見られるでしょう。八ヶ岳自然文化園でEバイクを返却し、そろそろ原村の旅は終わりです。
JR茅野駅
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