季節

諏訪の春夏秋冬

諏訪エリアの雄大な自然は信仰や文化と結びついているだけでなく、生活や食文化とも密接に結びついています。八ヶ岳や霧ヶ峰から流れる天然水や昼と夜の大きな寒暖差、澄み切った空気といった環境は、醸造文化を発達させ、現在も続く多くの酒蔵や味噌蔵を生んできました。
また、高い晴天率と標高1,000mを超える土地ならではの冷涼な気候は、みずみずしく美味しい高原野菜をフルーツを育んでいます。


諏訪の春

ゆっくりと訪れる諏訪の春は、八ヶ岳の雪解けと共に訪れます。蓼科山を仰見る標高1,250mの蓼科湖畔にある聖光寺では300本ソメイヨシノが例年4月下旬まで桜の開花を楽しめます。

5月のゴールデンウィークをすぎた頃には森の中の木立にも新芽が芽吹き、さわやかな風が吹きはじめます。高原エリアでは6月の下旬ごろから美しい新緑が芽吹き始め、一面を鮮やかな若緑に覆い尽くします。

諏訪の夏

諏訪湖の夏の風物詩とも言える諏訪湖祭湖上花火大会は毎年15日に行われ、多くの人を魅了します。花火の美しさと共に、山々に囲まれたその形状から体の芯に響く音は迫力満点です。

全長70kmに及ぶ日本有数の観光道路、ビーナスラインでは、国の天然記念物に指定されているニッコウキスゲの花がが見頃を迎え、一面に黄色い花を咲かせます。

諏訪の秋

お盆をすぎると、日毎に秋の気配が近づき実りの季節がやってきます。八ヶ岳の山上から徐々に紅葉が広がり、諏訪湖畔を囲む山々を美しく染め上げてゆきます。

県内屈指の紅葉スポット横谷渓谷では見渡す限りの山々が紅葉に染まります。いくつかの滝や美しい渓流と共にこの時期ならではの絶景が楽しめます。

諏訪の冬

諏訪エリアに冬が訪れると、厳しい寒さと共に、自然の造形によって美しく神秘的な景色が広がります。冬ならではの寒天づくりなど、寒さを活かした伝統的な風景にも出会うことができます。

10℃程度の寒さが続くこともある諏訪エリア。全面結氷した諏訪湖に出現する「御神渡り」はかつて諏訪大社のご祭神が渡った道だと崇められていました。近年ではあまり見ることができなくなった風景ですがその厳かなる様は自然の神秘を感じさせます。