Area guide

3つの特徴的なエリア

3つの特徴的なエリア

諏訪エリアは表情の異なる3つのエリアが存在します。
ひとつは諏訪大社や寺社、酒蔵や味噌蔵など長い歴史と文化、信仰を感じることができる諏訪湖周辺エリア。そして、豊かな自然のなかでトレッキングやスノーアクティビティを楽しむことができる八ヶ岳エリア。さらに山野草や動物など貴重な生態系と高原の景色をゆっくり楽しめるビーナスラインエリアです。
ひとつの地域でありながら、足を運ぶ場所によってさまざまな旅を楽しむことができます。

諏訪湖エリアマップ

諏訪湖エリア

諏訪湖を中心に広がるエリアは諏訪大社をはじめ、美術館や博物館といった歴史・文化の集積する場所。また、豊富な湯量を誇る上諏訪温泉や、人気アニメの聖地のひとつともいわれる諏訪湖を一望する立石公園など、人気スポットもたくさんあります。

諏訪湖
信州でもっとも大きな湖、諏訪湖。季節や時間によってさまざまな表情を見せるこの湖は、散策や写真撮影にやってくる人も多いです。諏訪の中心ともいえるこの湖は、特別な景色を見せてくれることも。たとえば8月15日には国内屈指の規模を誇る花火大会が開催されています。四方を山々に囲まれた独特の地形が生み出す大迫力の音響や湖上ならではの演出から、毎年約50万人が訪れます。また、厳冬期は凍結した湖面がせり上がるように割れる“御神渡”が出現することも。諏訪大社の信仰と結びつく“御神渡”は、古くから諏訪湖の神秘の象徴とされています。
諏訪大社
信濃之国一之宮にして、全国に一万社以上ある諏訪神社の総本社が諏訪大社。古事記や日本書紀にも関連する記載が残されており、日本最古の神社のひとつとされる神社です。諏訪エリアの自然を原点とした古の信仰の姿を、今も感じ取ることができます。
諏訪大社は上諏訪側の上社前宮と上社本宮、下諏訪側の下社春宮と下社秋宮と、諏訪湖を囲むように4つのお社があり、それぞれ違う表情を見せてくれます。御朱印巡りなどで4つのお宮を巡るのも人気です。また、諏訪大社最大の神事が、7年に1度行われる御柱祭。1,200年以上続くこのお祭りは、歴史や信仰だけでなく諏訪の人々の気風と思いが詰まっています。
美術館博物館
絵画、ガラス工芸、書蹟に茶道具など、諏訪湖周辺には全国的にも珍しいほど数多くの美術館、博物館が集まっています。国宝に指定されている品や、原田泰治、東山魁夷といった日本を代表する画家の作品、海外の巨匠たちの作品など、さまざまな本物を見ることができます。諏訪湖を一望できるカフェが併設している、景観も楽しめる施設や、アートイベント、ワークショップなどを行う施設など、美術品の鑑賞だけでなくさまざまな楽しみを味わえます。
下諏訪まち歩き
諏訪大社下社のお膝元である下諏訪は、中山道と甲州街道が交わる宿場町として栄えた町です。旅籠、温泉旅館をはじめ、古くからの風情ある街並みが残されています。
同時に近年では古民家をリノベーションしたカフェやショップなど、新しいお店が集まるようになり、歴史と新しいカルチャーが交差する町へと変わりはじめました。歴史あるスポットや新しいお店などを巡る街歩きを楽しめるエリアです。
シルク
世界遺産に認定された官製工場である群馬県の富岡製糸場。昭和初期にその富岡製糸場を獲得し、保存・管理に尽力したのが、諏訪湖のほとり、現在の岡谷市で製糸業を営んでいた片倉工業です。諏訪エリアはこの片倉を中心に製糸産業で栄え、最盛期には国内の製糸の4分の1が諏訪エリアで生産されていました。シルクエンペラーとも称された片倉財閥と片倉兼太郎の遺産は現在も諏訪湖周辺に数多く残されています。
また、製糸の技術や文化を伝える「シルクファクトおかや(岡谷蚕糸博物館)」は製糸工場が併設された世界的にも珍しい施設です。富岡製糸場の創業当時に稼働していたフランス式繰糸機を世界で唯一展示するなど、展示物にも貴重なものが多くあります。
八ヶ岳エリアマップ

八ヶ岳エリア

信州の山々を代表する山岳美と原生林や高山植物の宝庫として知られる八ヶ岳の麓。そこに広がる高原エリアは、澄んだ空気のなかで、1年を通じてさまざまなアクティビティが楽しめます。

富士見高原リゾート
遠く富士山と八ヶ岳を望む贅沢すぎる自然に囲まれ、スキーやゴルフなど一年中アクティビティが楽しめるリゾート。標高1,420mの創造の森まで走る天空カートでは、誰でも気軽に感動的な絶景を楽しめます。そば打ち体験や温泉などもあり、ゆったり過ごしたい人にもぴったりです。
富士見パノラマリゾート
ゴンドラで気軽に登ることができる入笠山は、高原植物の宝庫としてトレッキングユーザーに人気のスポット。八ヶ岳と富士山を望む絶景に加え、秋には眼下に雲が広がる「雲海」を見ることができます。また、入笠山はアクティビティのスポットでもあり、東アジア随一といわれるマウンテンバイクのコースがあり、世界中からMTBユーザーが集まっています。
八ヶ岳中央農業実践大学
高原エリアに広大な敷地が広がる八ヶ岳中央農業実践大学校。約150頭の乳牛、10,000羽の鶏をはじめ、ヤギや羊など数多くの動物が飼育されています。八ヶ岳や北アルプス、甲斐駒ヶ岳など名だたる名峰に囲まれた草原地帯は散策に訪れる人も多いです。また、敷地内には直売所があり、学校で生産したミルクや乳製品、野菜などを楽しむこともできます。
八ヶ岳自然文化園
標高1,300m、八ヶ岳をバックに白樺の茂る広大な敷地を持つ八ヶ岳自然文化園。敷地内にはドッグランやパターゴルフ場などのレジャースポットが集まるほか、芝生の広場などもあり、遊びに来たり、散歩を楽しみに来る人が多いです。また、高原のイベントスポットでもあり、毎年夏には日本一標高の高い屋外映画祭「星空の映画祭」が開催され、全国からファンが訪れています。よけいな光が少なく、空気が澄んだこのスポットは、星空を楽しむ人にも愛されています。
ビーナスラインエリア

ビーナスラインエリア

全長70kmに及ぶビーナスラインは、蓼科高原、八ヶ岳山麓、白樺湖、車山高原、霧ヶ峰、美ヶ原といった高原を結ぶ日本有数の観光道路。夏には国の天然記念物に指定されているニッコウキスゲの花が、冬には真っ白な雪景色が楽しめます。

蓼科高原
グリーンシーズンはドライブやカヌー、釣り、トレッキング、秋は信州随一の紅葉、冬にはスキーやスノーボードなど、レジャーからリラックスまで様々な楽しみ方ができる高原リゾートが蓼科。標高2,240mの高地まで登れる北八ヶ岳ロープウェイや約300本のソメイヨシノが楽しめる桜の名所・聖光寺、彫刻や庭園、湖など、散策スポットも多く、訪れるたびにに違う表情を楽しめます。
白樺湖
ビーナスラインのほぼ中央に位置する白樺湖。真っ白な幹と鮮やかな緑が印象的な白樺の木立や、遮るものがない広い空をゆっくりと流れる白い雲など、高原の景色が迎えてくれます。湖畔にはショップやレストラン、ホテル・ペンションが建ち並び、近くにはファミリーに大人気のレジャー施設も。ゆっくり散策したり、家族でたっぷり遊ぶ旅にぴったりのエリアです。
車山高原
霧ヶ峰の主峰・車山を中心にのびやかに広がるのが車山高原。緩やかな稜線が続くこの高原は、広々とした景色のなかで散策を楽しむことができます。その景色を彩るのはさまざまな山野草。まるで黄色の絨毯を敷き詰めたように咲く初夏のニッコウキスゲをはじめ、季節ごとに600種類もの草花が美しさを競うように咲き誇ります。日本百名山の中でも「遊ぶ山」の代表格とされており、季節を問わずアウトドアを楽しめます。
霧ヶ峰高原
車山から鷲ヶ峰にかけて広がる高原の丘陵地帯が霧ヶ峰。豊かな山野草が息づく貴重な景観は、長年にわたり地域の人々によって守られてきました。7月にはニッコウキスゲが咲き乱れ、季節の高山植物とともに一面を染め上げます。見渡す限り高原、湿原が広がるその景色は、数々の映画やドラマのロケ地にもなっていることでも知られています。