五蔵巡りツアーバッグの写真
スノートレッキングの写真

諏訪の寒さを愉しむ

諏訪五蔵「酒蔵めぐり」と 八ヶ岳・横谷渓谷スノートレッキング

諏訪の冬は、積雪はそれほど多くないかわりに、肌に刺さるような寒さとからりと晴れることの多い天気が特徴です。 そしてこの寒い季節だからこそ出会える、とっておきの味覚や景色があります。 今回は冬を満喫するアクティビティを諏訪の国公式アンバサダーの皆さんと一緒に体験してみました。

諏訪五蔵酒蔵めぐり

Sakagurameguri

JR上諏訪駅から国道20号を南に向かってしばらく歩くと、400mほどの間に5軒の酒蔵が点在するエリアがあります。ここ上諏訪は霧ヶ峰の伏流水を使った酒造りが古くから行われてきました。日本酒は新米が収穫される秋から仕込みが始まるため、完成した新酒がたくさん登場するのがこの寒さ厳しい冬の時期なのです。火入れをしないで出荷する「原酒」「しぼりたて」といったものも多く、一年でいちばん日本酒を楽しめる季節でもあります。 毎年春秋に開催されるイベント「呑みあるきまちあるき」、新型コロナウイルス感染拡大防止のため2020年春〜は中止となっていますが、個別に呑みあるきが楽しめる「ごくらくセット」(税込2,500円)の販売、試飲は2022年秋から再開されています。 今回はこの「ごくらくセット」を片手に、諏訪の国公式アンバサダーの山田佳子さん、マリーさん、牛山実弦さんの3人と一緒に五蔵を呑みあるいてみたいと思います!

上諏訪駅に集合し、さっそく出発です! この日の気温は1度。歩道には前日までの雪が残っていますが、日差しのおかげもあってそれほど寒くなく歩けます。

「ごくらくセット」は諏訪の五蔵、または諏訪市観光案内所で購入することができます。中身は、グラス、チケットと手提げ袋。各蔵でチケットにスタンプを押してもらい、5つ集めるとプレゼントの応募券となります。現在は、感染対策のためサーバーからプラスチックのコップに自分で注ぐ形で提供されていますので、グラスはお土産にお持ち帰りください。

伝統と革新の酒造り「舞姫」 Maihime

駅から7分ほど歩くと最初の酒蔵が見えてきます。ここ「舞姫」は明治27年(1894年)に創業。五蔵の中でも駅から一番近く、最初に訪れる方が多いことから、さらりと呑みやすい5種類を用意しています。中でも「翠露 純米吟醸原酒 山恵錦 アルプス酵母」は長野県産の酒米と酵母を使用したお酒として一押しだそうです。試飲したもの以外についても丁寧に説明をしてれるので参加者の皆さんも熱心に聞き入っていました。

歴史と水の蔵「麗人」 Reijin

続いて訪れたのは「麗人」です。こちらは230年余りの歴史を持つ酒蔵で、五蔵の中では唯一クラフトビールも醸造する酒蔵です。酒蔵めぐりの試飲でも、日本酒を4杯か、日本酒2杯+クラフトビール1杯かを選ぶことができ、日本酒は用意されている6〜7種類の中から、クラフトビールはその日の指定銘柄を試飲することができます。この日のクラフトビールは「七味唐からしBEER」。2人のアンバサダーがビールの試飲を楽しみました。日本酒のオススメは「純米吟醸 麗人」これは通年試飲のラインナップにも入っているので、ぜひ試していただきたいお酒です。 この日ビールを選んだ山田さんは「通好みの濃い味のビールで、とてもおいしかったです」と話してくれました。

本物の一番を目指す「本金」 Honkin

さあ、酒蔵めぐりもあっという間に折り返し地点です。次の酒蔵「本金」に向かいましょう。こちらでも6種類のお酒の中から4種類を選んで試飲することができます。この日は名物の大旦那さんや奥さんが出迎えてくれました。本金という名前の由来は「本物の一番(金)であるように」という決意が込められているといいます。また「本金」の文字がシンメトリーであることもあって「裏表のない商売をすること」がモットーとお話しをいただきました。こうして蔵の方のお話が聞けるのも呑みあるきの醍醐味ですね。 こちらでのオススメは何といってもNo1人気の「本醸造 太一」と太一のしぼりたて生原酒である「すっぴん太一」です。この2つは試飲でも飲み比べることができ、今回の全員が選んでいて、それぞれの個性に感嘆の声を漏らしていました。

思いと技が織りなす神秘の雫「横笛」 Yokobue

次は国道を挟んで道向かいにある「横笛」に向かいます。諏訪五蔵の中では一番新しい酒蔵である「横笛」は、その名を平家物語の登場人物に由来します。またこのネーミングから全国の楽器を演奏する人からも愛されているそうです。こちらでは4種類の日本酒と日本酒で漬けた梅酒をいただくことができます。この梅酒は女性やお酒が苦手な方にも日本酒を楽しんでもらおうと、呑みやすい配合を研究し尽くした逸品です。日本酒のオススメはこの時期であればぜひ「しぼりたて生原酒」や発泡性の「にごり酒」を。通年を通しては「純米横笛」がオススメです。

人、自然、時を結ぶ「真澄」 Masumi

それでは最後の酒蔵「真澄」に向かいましょう。呑みあるきも5軒目ともなると、お酒も程よくまわり、今日が初対面だったアンバサダーの皆さんも会話が弾んでいます。ここは五蔵の中でも一番大きな店構えです。白い大きな暖簾を潜るとスタイリッシュな店内が出迎えてくれます。試飲コーナーでは日本酒3種とこちらも梅酒が楽しめます。こちらの梅酒は日本酒の製造工程で生まれる酒粕から作った焼酎で作られていて、甘すぎない飲み口が特徴です。この季節であればなんといってもオススメは「純米吟醸あらばしり」です。試飲コーナーの反対側にはSHOPが併設されていて、お酒に合うおいしいものや酒器をはじめとした食器なども販売しています。ぜひお買い物も一緒にお楽しみください。

それぞれの蔵で試飲はもちろん、蔵の方とのお話やお買い物など楽しい時間を過ごしたようです。 アンバサダーの牛山さんは 「ずっと諏訪に住んでいますが、五蔵をまとめて呑みあるくのははじめてでした。これは日本酒好きの方にはたまりません。ぜひたくさんの方に来てゆっくり味わってもらいたいです!」ととても満足した様子で話してくれました。

五蔵呑みあるきは半日ほどあれば回ることができますが、ごくらくセットは有効期限がありませんので、数日に分けて回ることも可能。また回る順番も自由です。お酒に強くない方や車を運転する方には、試飲の代わりにカップ酒が用意されていてそちらを選ぶことができますのでぜひ気軽にお出かけください。

諏訪の国でお酒を楽しみませんか? SuwaBrand

諏訪地域の自然や伝統、文化といった資産をもとに創意工夫され開発され、またブランドアイデンティティを体現するとして、厳正な基準に基づいて認定される「諏訪の国ブランド」には酒類も豊富です。山々からの清涼で豊かな伏流水に育まれた日本酒はもちろん、クラフトビールやどぶろくなど諏訪の魅力がぎゅっと詰まったお酒をご紹介します。

  • ダイヤ菊
    ダイヤ菊
  • 真澄 御柱祭限定ラベル
    真澄 御柱祭限定ラベル
  • 高天 純米大吟醸
    高天 純米大吟醸
  • 生どぶろく 八ヶ岳
  • 御湖鶴 純米吟醸
  • 辛口特別純米 神渡
  • 純米辛口 御柱
  • Quocoira Ale
    Quocoira Ale
  • ルバーブビール
  • 大吟醸 諏訪響
  • 真澄 4種飲み比べセット

横谷渓谷スノートレッキング Snowtrecking

諏訪湖から八ヶ岳まで実に2000m以上もの標高差がある諏訪地方。そのため場所によってさまざまな自然の表情を楽しむことができます。続いては厳しい寒さの今だからこそ楽しめる「横谷渓谷スノートレッキング」をご紹介します。前回に引き続き体験してくれるのは山田さん、マリーさん、牛山さんの3人です。もうすっかり打ち解けていますね。

スタートは横谷峡入口バス停。こちらへはJR茅野駅からバスで来ることができるほか、自家用車でもお越しいただけます。(自家用車の場合はスノータイヤやタイヤチェーンなど冬の装備をお忘れなく)今回のガイドは八ヶ岳登山企画の石川高明さんです。

この日のスタート地点の気温は-4度。このツアーに参加するには、動きやすく、かつ暖かい格好が必須。アウターウエアの下にフリースやダウンジャケットを重ね着するのがオススメです。 その他の装備については、スノースパイク、ストックのレンタルはツアー料金に含まれているほか、スノーブーツも借りることができますので予約時に確認しましょう。 駐車場で身支度を整え、靴にスノースパイクを取り付けてもらったら出発です!コースの途中にはお手洗いはありませんので、必ずここで済ませておきましょう。

氷瀑に出会う旅に、いざ出発!

駐車場を出て国道299号を横切り、横谷渓谷へと続く舗装道路を登ります。登り始めるとすぐに「木戸口神社」の立て看板が。ここは武田信玄が軍用道路として整備した「棒道」沿いで、信玄ゆかりの神社なのだそうです。

横谷温泉旅館の敷地を抜けると渋川沿いを登り始めます。あたりはいつの間にか真っ白な雪景色です。 しばらく登ると氷のカーテンのようなものが目に入ってきます。これは「氷瀑」といい、寒さで滝が凍りついたものです。前日までの厳しい冷え込みで大きく透き通った氷瀑に思わず足を止めて見入っていました。

しばらく歩くと石川ガイドが小さめの氷瀑を指しました。実はこれ「氷筍」と呼ばれるもので氷瀑とは別物です。氷筍は垂れた水滴が落ちた瞬間に凍り氷柱となり、だんだん成長していきます。よく見るとまだ成長中のものがあり、仕組みがよくわかります。

こうしてしばしば足を止めてガイドさんが説明してくれることで、楽しく歩くことができます。雪の上に残る動物の足跡や岩の上に寄りかかるようにして生えている樹木など、普段の生活では見られない魅力でいっぱいです。

圧巻の自然の造形美

スタートから1時間ほど歩くと、いよいよ本日の最初の目的地「屏風岩」に到着します。屏風岩を覆う氷瀑は一段と大きく、木々の間からその迫力ある姿が見えてくると思わず感動の声が上がりました。屏風岩の氷瀑は実に見応えがあり、みなさん夢中で写真をとっていましす。

氷瀑に見とれている間に、石川ガイドが暖かいコーヒーを用意してくれました。おやつはバーナーで炙るマシュマロ焼きです。氷の絶景を見ながら飲む暖かいコーヒーやおやつに自然と笑みがこぼれます。

しばし堪能したら、体が冷え切らないうちに下り始めましょう。氷瀑を見られた興奮に心なしか足取りも軽く感じられます。それでも下り坂は注意が必要です。大股にならないようにゆっくりと下ります。 行きと同じ道を戻り、途中から別ルートに入ります。谷間を歩き続け、パッと開けたところに姿を表すのが2つ目の目的地の「乙女滝」です。冬でも水量のある乙女滝は全体が凍ることはありませんが、凍り付いた水しぶきが日差しに照らされる姿は、神々しささえ感じさせてくれます。ここでも石川ガイドから意外な乙女滝の秘密を聞いた3人は驚きの声をあげていました。

そこから元ルートに戻る階段を登ります。ここが今日一番の上り坂。そこから駐車場まで降ればトレッキング終了です。少しだけ西に傾いた日に照らされて身支度を解きます。

参加した山田さんは 「本当にきれいな景色でした! 私は片手が不自由なのでストックを持ちながら歩くということで不安もありましたが、色々とフォローしていただいて安全に楽しく行ってくることができました」 マリーさんも 「冬のアクティビティは初心者で不安でしたが、あっという間に感じられるほど楽しかったです! 呑みあるきも楽しかったですし、冬の季節もどんどん出かけたいと思いました」 とそれぞれ話してくれました。

ネパールやスイスでのガイド経験もある石川さんは、 「八ヶ岳は雪が多すぎず比較的冬の時期も安全にトレッキングが楽しめます。諏訪は晴天率も高くお天気に左右されにくいのも魅力です。今回のコースはお子さんでも楽しめる無理のないコースになっていますので、ぜひ多くの方に体験していただきたいです」 と話してくれました。

諏訪地方の厳しい冬。でもだからこそ出会える日本酒や氷の絶景、いかがでしたか? 厳しい寒さの諏訪の国。訪れてみてはいかがでしょうか。

「ほかにも諏訪の国には魅力的な商品がいっぱい!」

冬だけでなく、春夏秋冬で様々な表情が楽しめるのが諏訪の国の魅力の一つです。 ぜひお越しいただき、諏訪の国ブランド認定商品を堪能してください!