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御神渡り

御神渡り
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御神渡り

■御神渡りとは?

冬の諏訪湖に現れる自然現象で、その壮大さからいにしえの諏訪の人々はこれを「神様がお渡りになった跡」だと言い伝えてきました。呼び方には「神渡(みわたり)」「御渡(みわたり)」「御神渡(おみわたり)」「神幸(みゆき・かんざき)」などがあり、古来は「御渡」の使用が主でしたが、現在は「御神渡り」が一般的に使われ、神事関連では「御渡り」としています。

■御神渡り発生のメカニズム

冬、気温が下がって諏訪湖が全面結氷し、-10℃以下の寒気が数日続くと氷の厚さが10㎝以上になります。さらに昼夜の温度差で氷の膨張・収縮がくり返されると、湖の南岸から北岸にかけて轟音とともに氷が割れて、高さ30㎝~60㎝くらいの氷の山脈ができます。これを「一の御渡り」と呼び、その数日後、同方向に出現したものを「二の御渡り」と呼んでいます。また、東岸からできて一の御渡り、二の御渡りに直交するものを「佐久(佐久新海)の御渡り」と呼んでいます。この3筋が出現すると八劔神社(諏訪市小和田)が「御渡り神事」(諏訪市無形民俗文化財)を行い「御神渡り」と認定します。なお、神が湖氷に降り立ったとされる諏訪湖の南側(上社側)を下座(くだりまし)と呼び、陸に上がった北側(下社側)を上座(あがりまし)と呼んでいます。御神渡りは古くから『諏訪の七不思議』の一つとして数えられています。伝説では上社の男神・建御名方神(タケミナカタノカミ)が下社の女神・八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)のもとへ通った道筋といわれています。通常1月から2月の厳冬期に出現し、気象条件によっては数日から数週間、湖畔からも確認することができます。その厳かなる様を一度は見ておきたい。近年、暖冬の影響により全面結氷する日が減り、御神渡りのあらわれない『明けの海』が増えています。直近では2018年(平成30年)2月5日に八剱神社によって御神渡り拝観神事がおこなわれています。                                             

(情報提供:八劔神社・諏訪市博物館)

冬のおすすめ観光スポットへ「諏訪湖の御渡り」を更新しました https://www.suwakanko.jp/octseason/

※氷上は場所によって薄い部分があり、氷に乗ることは諏訪湖への転落事故の恐れがあるため大変危険です。マナーを守って安全な場所からご覧ください。

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